12/30久保みねヒャダこじらせライブ(岩井ゲスト部分)書き起こし

ヒャダ「というわけで、ゲストの方にご登場いただきます。ハライチの岩井勇気さんです」
岩井 (どこでもドア風の扉から登場)
会場 (拍手)
ヒャダ「似合う。どこでもドアが似合う」
能町 「似合いますね」
岩井 「お願いします。」席につく
久保 「いらっしゃいませー。どうぞどうぞ」

ヒャダ「というわけで本日のゲスト ハライチの岩井勇気さんです」
能町 「3人それぞれちょっと関わりあるんですよね。」
岩井 「そうですね。みなさんご一緒したことありますね。ヒャダインさんが一番あるかもしれないです。なんかいろんな番組で。」
ヒャダ「そうですね。ポケモンとか」
岩井 「で、久保さんが」
久保 「わたしはユーリの。」
岩井 「そうです、特番でMCやらせていただいて。能町さんは昔、清水みちこさんとやられてるライブ観にいったんですよ。楽屋に挨拶させてもらいにいったら清水さんが「出なよ」って」
ヒャダ「えーそうなんですか。そんなことありますか。」
能町 「そうなんですよねー。」

ヒャダ「ということで満を持して、岩井さんの回(このライブ)は即効売り切れたそうですよ。」
岩井 「えー…どういう世界なんですか?俺のゲスト回売り切れるって」
久保 「わたしたちの世界線ではすごく人気ですよ」
能町 「相当な人気ですよ」
岩井 「ほんとですか」
久保 「めちゃくちゃ」
ヒャダ「能町さんがとってる好きな男ランキングっていうのがあるんですが、」
岩井 「あ、なんか、ラジオのスタッフに聞きました。」
能町 「ラジオのスタッフ、そういうとこに情報いっちゃうんですね」
岩井 「言われて、見て。新しいいじり方してんなとおもいました」
ヒャダ(笑)
能町 「勘違いされたくないんですけど、わたしが言ってるわけじゃないんですよ。ちゃんと投票をとって票を集計してやってるんで」
岩井 「そうなんですか、震えましたよ。」
ヒャダ「能町さんはハライチのターンを毎週聞いてるということで。」
岩井 「あーありがとうございます」
能町 「もうほんとにガチリスナーって一番いやですよね?」
岩井 「いやいやそんなことないですよ」
能町 「ついつい内輪ネタ言っちゃったり、」
ヒャダ「なんでしたっけ?、にゃんこ??」
能町 「今週のネコちゃんニュースでしょ?」
岩井 「そうラジオでネコのニュースをなぜかやってるんですけどーはい」
能町 「で、時の共有をしてるんですよね」
岩井 「生放送のことです。おれ時の共有っていってるんですよ生放送のことを」

ヒャダ「せっかく来ていただいたので、聞きたいことあれば」
能町 「聞きたいこと、ふつうにありますけどたくさん」
久保 「じゃあ能町さん」
能町 「え、いいんですか?ただのファントークですよこれ。M-1なんで出なかったんですか?」
岩井 「あー、そういえば今年出なくて」
ヒャダ「「そういえば」レベルなんですか?」
岩井 「「そういえば」っていうか、まあ出なくて今年。なんとなくコンビ間でも「まいっか今年は」みたいな」
3人 「へー!」
岩井 「別に話し合いもそんななく」
3人 「へー」
岩井 「昔、M-1をみてお笑いやろうかなって思いだして、その頃優勝してたのがチュートリアルさんとかフットボールアワーさんとかブラマヨさんとかで、それで笑い飯さんとか出てきて。なので結構、漫才で新しいことやってるなとか、こんな漫才あるんだとかがわりと評価されてたときだったんですけど。」
能町 「はい」
岩井 「でもある一時期からそれが逆転していって、なんか「上手いことこそ漫才だ」みたいな。漫才っていう一個の道筋ができて、それのどこまで行けるかみたいになってきて」
ヒャダ「ほう」
岩井 「こう、なんつったらいいのかな!?」
ヒャダ「でもなんか分かります。」
岩井 「吉本が漫才という文化を確立させるための大会だと」
ヒャダ「なるほどなるほど」
能町 「うん」
岩井 「俺らみたいな王道の漫才じゃないのやってる人間はただそれのフリに使われて淘汰されることで、こっちが本当の漫才だみたいにさせられてるような気もしまして」
能町 「はあー」
岩井 「別にいいんですよそれは。でも出るからには優勝しないといけないと思ってるんですよ、出るなら優勝したほうがいい。でも優勝するためにはもはや王道の漫才をやらざるを得ないんですよ」
ヒャダ「まあそうですよね」
岩井 「でも王道の漫才全然やりたくないんで、辞めました」
ヒャダ「うんうん。すごくわかりやすい説明ですね」
岩井 「王道の漫才があんまりおもしろいって思わないんですよね。ルールのもとやってるような感じがワクワクしないんですよね。なんかときめかなくなった。」
能町 「うん」
岩井 「みんなで同じ山登らされてる感じがするんですよね。うん。この山の頂上にいってなにがあるんだ!?っておもって、辞めました」
3人 (笑)
能町 「分かりやすくていいですね。すごい率直で」

ヒャダ「そういう思想、岩井さんの考え方だと結構閉鎖的なお笑い界で生きるのしんどくないですか?」
岩井 「いやーそうですね。だからもう滅亡ですよ」
3人 (笑)
ヒャダ「滅亡!笑」
岩井 「滅亡ですよほんとに。これがお笑い、これが漫才です、これがネタですみたいな」
ヒャダ「これがバラエティのやり方ですみたいな」
岩井 「そしたら能とは狂言みたいな伝統芸能になって、滅亡ですよ」
ヒャダ「滅亡」
能町 「芸人さん同士だとこの話出ないですよね」
岩井 「しないですよ」
能町 「腐り芸人ってことにしておかないと芸人さんのなかで座りが悪くなっちゃう」
ヒャダ「腐ってるわけじゃないんですよね」
岩井 「おれ全然腐ってないですよ」
能町 「素直なだけなんだとおもいます」
岩井 「そう、だから裸の王様に「あのひと裸だよ」って言ったら周りから「やめろよ、おい、おまえ腐ってんな」ってなるけどそんなことない」
3人 (笑)
ヒャダ 「「すいませんこいつ腐ってるんで」ってなってる」
岩井 「そう、皆殺しですよほんとに」
3人 (笑)

能町 「いまネタってどこかでやってるんですか?」
岩井 「2ヶ月に1回新ネタライブをやってて、さらば青春の光相席スタートと。2組とも独特の漫才やられるんで。隔月で新ネタやるっていうライブをやってますね。単独もやったことないんですよ」
能町 「え!?ハライチ単独ってないんですか?」
岩井 「はい。」
能町 「意外すぎる」
ヒャダ「やりたい欲はないんですか?」
岩井 「あんまりないですね。1本めちゃくちゃいいネタができたらいいとおもってるんですよおれはね。至高の、これめちゃめちゃいいっていうネタができたらいいとおもってて、でもなんか単独ライブやると10~12本くらい」
能町 「漫才だとそうですよね」
岩井 「で結局1年に1回くらい単独ライブやるとするじゃないですか。そうするとみんな焦りだして2ヶ月前くらいから作り出してなんかスカスカの10~12本になってるんですよ。全部強い10本じゃなければ単独やる意味ないなと」
ヒャダ「単独1年に1回やることに意味があるっていうのも」
岩井 「単独をやらなきゃ、単独をやることが目的みたいになってるの意味分からなくないですか。」
能町 「まあだいたい薄くはなりますよね」
ヒャダ「手段が目的みたいに」
岩井 「コンスタントにネタ作るんで隔月でやれば別にいいやってなりました」
能町 「へえ。こんな語りする場所他になくないですか?」
岩井 「ないっすねえ」
能町 「わたしふつうにめちゃくちゃうれしいんですけど」
岩井 「そうですね、同業者とあんまりしたくないですね」
3人 「ああー。」
能町 「しづらいですよね。単独やってるひともいっぱいいるし」
岩井 「そうそう。その場の誰かを傷つけることになるし」
ヒャダ「ですよね、うん。我々単独やってないですからね笑」

ヒャダ「能町さんM-1予選からみてますもんね?」
能町 「わたし2回戦3回戦と行って、準々決勝の動画全部みてるくらいヤバいやつです」
岩井 「すごい好きなんですね」
能町 「すごい好きなんです。漫才がすきなんですよネタが」
岩井 「へえ。ラジオも結構聞いてるってことですか?」
能町 「ラジオ聞いてますねー」
岩井 「ふーん」
能町 「デブッタンテの頃から聞いてます」
岩井 「わー。俺らがラジオ始めた頃に深夜3時ー4時とかでやってた」
ヒャダ「すごい深い時間ですね」
岩井 「まったくラジオを聴いてこなかったんで幼少期に。芸人になってからも聞いてないんで、すごい興味がないまま始まったんですよ。でも澤部がすごい熱量あるから。大丈夫か、深夜、誰が聞いてんだろう?と思いながらやってましたね」
ヒャダ「へえ」
岩井 「いまも別によく分かってないですけどねラジオを。どうすりゃいいのか」
能町 「岩井さんのトークはラジオ的じゃないんですよ、だからいいんですよ。当たり前に嘘つくっていう」
久保 「えー」
岩井 「嘘ついてますね笑 まじで毎週なんで話すことないんで。もう嘘つくしかないんで」
3人 (笑)
岩井 「あんなもん毎週話すことあるわけない。エピソードないんで想像で話すしかない」

ヒャダ「岩井さんネットの文章読んだんですけど、ふつうの芸人さんに比べて生い立ちがふつうすぎると」
岩井 「そうなんですよ。中流家庭でしたし、30まで実家住んでましたし、23でテレビ出てますし」
ヒャダ「早咲きですよね」
岩井 「ええ、だから苦労時代とかないんですよ」
ヒャダ「アンケート泣かせですね」
久保 「芸人を辞めようとおもったこととかあるんですか?」
岩井 「いやないっす、ないっす」
3人 (笑)
岩井 「まじで」
ヒャダ「この仕事やっててすごい嬉しかったこととかは?」
岩井 「嬉しかったこと…。そもそも申し訳ないんですけど別にテレビに憧れて入ってきたわけじゃないんで」
能町 「ラジオにも憧れてないし」
ヒャダ「はははは」
岩井 「はい。ネタはやりたかったんですけど。爆笑問題さんはすごい好きだったんですけど、誰目指してるとか別にないんですよ。○○目指してますっていってもでももうそいついるじゃんって」
ヒャダ「そいつ超えなきゃいけない。超えれない壁設定してなにが楽しいんだっていう」
岩井 「だからなんでその山に登んの?って」

ヒャダ「久保さんなにか岩井さんにお聞きしたいことありますか」
久保 「芸人以外の職種はどれくらい今後も維持していきたいとかありますか?」
岩井 「ああーいや、まあ」
久保 「そこらへんの評価も高いじゃないですか」
能町 「アニメ好きですもんね。あるクールにやってるアニメ全部みるんですもんね」
岩井 「全部みますね。40本くらいあるんですけど」
ヒャダ「で、1話みて?」
岩井 「いや3話くらいまでは全部みますね」
久保 「えらい」
能町 「すごいですね」
岩井 「(全部で)12話あるじゃないですか。だから最近は3話くらいまでに「おもしろくしてー」って思いながら」
ヒャダ「続けさせてーって」
岩井 「アニメとか好きなんで全然苦じゃないです、なにやってても。好きなことだけですねやっていきたいのは。サッカーとかやってたんですけど別にサッカーの番組やりたいとかはないですねまじで」
久保 「そうなんですか?」
能町 「サッカー部だけどサッカー嫌いなんですよね?」
ヒャダ「なんですかそれ?」
岩井 「親父がサッカー部のコーチで毎日練習させられてて、水曜の19時からドラゴンボールやってたんですけど裏でJリーグやっててずっとそれ見せられてましたから」
ヒャダ「絶対ドラゴンボールのほうがおもしろいですからね」
岩井 「そうですよ。ゴクウがサッカーやってくれたほうが全然おもしろいですよ」
ヒャダ「ほんとそれ。ゴールまで4週くらいかかりますけどね」
岩井 「振り上げて1週とかですよ笑」
3人 「はははは」

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一応トーク部分だけここまで。

M-1に憧れて芸人をはじめたのに今年出場しなかった理由、ハライチが単独ライブをやらないことなど、ある意味での自分たちの漫才へのこだわりがしっかり聞けてよかったです。
澤部はもうすっかりテレビスターでポップなひとになってるけど、ネタへの執着はきちんとあって、たぶんこの先もずっと漫才してくれるんだろうなという予感がしてうれしかった。あまり「漫才師」として紹介されることもないハライチだけど、執着こそが愛。漫才これからも続けてほしい。

お笑いラジオもテレビも憧れてたわけじゃない岩井がこれからも飄々とサバイブしていく姿がたのしみ。

このあとのコーナーで愛しの千葉雄大とパンサー向井をヒャダイン岩井で取り合いバチバチし、「同じ男が好きでなければ仲良くなったでしょうね」と締めくくってました。

ちなみにヒャダインがみたネットの文章はたぶんこれです。
www.bookbang.jp